言葉を、心を、紡ぐ。
この世界には必ず生と死がある。
この世界に産み落とされたからには、死に向かって生きていかなきゃいけないらしい。
それがこの世界の条理とやららしい。
ずっと永遠に存在するものなんてない。
ドラマでも映画でも歌でもあるよね、そーゆーの。
だから、分かってる。多分、この世界のみんなも、私も。
でも、理解しているのと実際に経験するのでは訳が違くて、なんなら物凄くギャップがあった。
強がりな天邪鬼は、誰もいないお風呂場で涙を流してる。
簡単に「ご冥福をお祈りします」だなんて言ってくれるな。
簡単に「可哀想」って言葉で片付けられてたまるか。
確かに居なくなるには早すぎた。でも多くの愛してくれていた人の心がある内に、居なくなり、その後も想ってくれる人が沢山居ることは幸せだと思う。
美しい生き方だった。柔らかく穏やかだった。
そうやって思って、強がる度に、針が刺さるように心が痛くなる。
何も無いふり、気丈に振る舞う度に、ポッカリ空いた場所が悪目立ちする。
ココロの声が聴こえない。
だから、言葉を紡いだ。
堰き止めていた感情が湧き上がった。
悲しい、つらい、わかんない、苦しい……。
今更過ぎて、虚しい。
あー、何やってんだわたし。
カッコ悪、わたし。
圧倒的に、生きるのに不器用で弱く脆い。
何も出来ない、何も動けない、何も感じられない。
そんな私と毎日睨み合い、毎日失望して、毎日何かを繕う。
吐き出す訳にもいかない感情しか持てない。
この感情の居場所は私の心にしかない。
私の心はもう限界。
じゃあ、この感情を何処にやればいいんだろう。
あぁ、生きづらい。
生きづらくて堪らないよ、こんなの。
みんなが大っ嫌いなこの感情。怪訝な顔して睨みつけられるこの感情。
でもこの感情に罪はない。どんな感情も抱きしめられるべき存在だ。
だって、美しい感情だけを持つなんて人間じゃない。汚い感情、嫌われる感情だって持つのが人間だから。
そうやって思わないと報われないでしょ、心が、創り出した自身が。
正直、この感情を出すだけで苦しい。
でも言葉に乗せて出してあげるだけで少しはきっと楽。
「可哀想」「残念だったね」って言ってほしい訳じゃない。
気遣ってほしいわけでもない。
何かを感じなくても、同情しなくてもいい。
誰かに伝えたいから、ここに紡いでるわけじゃない。
私が私のために、ここに紡ぐだけだ。
私の言葉をありのままに紡ぐことの出来る居場所はここだから。
いつか振り返った時に、ここに紡ぐ感情を抱きしめてあげられるよう、ここに記す。